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本日は、ソフト帽について説明させていただきます。
<ソフト帽>
正式名称は ソフト・フエルト・ハット
フエルトとは織り布でも編み地でもない 圧縮生地
ウールなどの繊維を熱と力で圧縮し1枚の布状にしたものです。
むかしむかし クレメンスという坊さんが、聖地をめざしていたとき、
足が痛くてどうしようもなくなって、羊の抜け毛を靴につめて歩き、
やがて聖地に到着したとき、羊の毛は1枚の布になっていたのです。
これがフエルトの起源です。
フェルトには羊毛を原料とするウールフェルトと
ビーバーや兎などの毛を原料とするファー・フェルトがあり、
もちろんファーフェルトのほうが、光沢やきめの細かさなどの点で高級品とされています。
ファー・フェルトはウールに比べ、毛足が長く、毛質よく、薄くても形を保つため、
軽くしなやかで染色の発色が鮮やかです。
ハットの場合つばはブリムと呼び、キャップの前ひさしはバイザー又はピークと呼びます。
<ブリム(つば)について>
ブリムは前が下がり、後ろが少し上がっているのが基本形です。
これを スナップ・ブリム と呼びます。
ブリムを上に上げると オフ・ザ・フェイス
ブリムを全部下げると オール・ダウン と呼びます。
<クラウン(山)について>
センタークリースが一般的、クラウンの中央に前後に折れ目を付けたもの。
中折れ帽の語源になっています。
ポークパイと呼ばれる丸いくぼみの形のクラウンもあります。
帽子の知識として参考にしていただけると嬉しいです。
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